はじめに
2020年12月28日、国家医療保障局・人力資源社会保障部より《国家基本医療保険・工傷保険・生育保険医薬品リスト(2020年)の通知》が発表された。
今回の調整により、本リストに収載される医薬品は合計2,800品目。うち、西洋薬が1,426品目、漢方薬が1,374品目となった。
今回だが、NRDL新規収載を申請した品目のうち162が談判ステージに進んだ。そのうち、119品目が談判成功したと言われている。
新規収載した品目に関連する日系メーカー医薬品(製品名)
今回新たに収載された品目(一般名)に関連する、日系メーカーの医薬品を製品名で抽出した。
・ベタニス(アステラス製薬、過活動膀胱治療剤)
・イクスタンジ(アステラス製薬、前立腺がん治療薬)
・フィコンパ(エーザイ、抗てんかん剤)
・レンビマ(エーザイ、チロシンキナーゼ阻害薬(肝細胞癌・甲状腺癌))
・メプチン(大塚製薬、気管支をひろげて呼吸を楽にする薬)
・アレギサール(参天製薬、抗アレルギー薬)
・グレースビット(第一三共、ニューキノロン系経口抗菌製剤)
・リクシアナ(第一三共、虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制)
・ラツーダ(大日本住友製薬、抗精神病薬)
・ロナセン(大日本住友製薬、抗精神病薬)
・エンタイビオ(武田薬品工業、潰瘍性大腸炎治療薬)
・キャブピリン(武田薬品工業、狭心症・心筋梗塞・虚血性脳血管障害等における血栓・塞栓形成の抑制)
・ラジカット(田辺三菱製薬、筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬)
・アビガン(富士フイルム富山化学、新型インフルエンザ治療薬)
・ファロム(マルホ、細菌等の増殖を阻害することにより抗菌作用を示す薬)
・メイアクト(MeijiSeikaファルマ、経口用セフェム系抗生物質製剤)
さいごに
2020年7月31日に国家医療保障局から《基本医療保険償還医薬品管理暫定弁法》が発表されてから約5か月。改定ルール発表から実施までのスピード感は、中国ならではのように感じる。
2020年に実施されたのは《暫定弁法》であり、今回の結果や今後の状況を見ながら、2021年にも改訂版が発表されるとも言われている。引続き注視しながら、情報・考察などを発信していきたいと思います。
以上
この記事は各種公開情報等を基に、ibgが内容を作成したものです。