2023年7月24日、国家衛生健康委員会等の6部門から《医薬衛生体制改革の深化 2023年下半期重点業務》が発表された。
本通知の目次は以下の通り。
一. 優質な医療資源の地域間格差解消(第1~5条)
二. 公益性へ向けた公立医院改革の深化(第6~9条)
三. 多階層な医療保障プロセス連携の促進(第10~12条)
四. 医薬領域の改革とイノベーションの促進(第13~15条)
五. 公共衛生体系の健全化(第16~18条)
六. 壮大なる医療衛生チームの発展(第19~20条)
第一章~第四章の内容をスライドにまとめたので共有する。
各項目としては特に目新しいものはないが、以下のような方針・メッセージ・強い意志があるように感じる。
- 三級医院のリソースを活用した医療地域格差の解消
- VBPの堅持(医薬品、医療用消耗品)
- 公的医療費抑制に向けて、医療サービスの価格改革へ本格着手
- 公的医療保険でカバーできないため、商業医療保険の発展に期待
- 各種戦略を実現すべく、医療機関の評価・報酬へ紐づいたKPIを設定
上記は、「医薬衛生改革」に関して私が6年以上前に作成したスライドだ。
2017年1月9日に発表された《“十三五”医薬衛生体制改革プランの深化に関する通知》を1枚にまとめたものである。
先程のスライドと比べていただければ分かる通り、「分級診療体制」・「医療連合体の形成」・「医療サービス価格の見直し」・「薬品供給体制の改革」・「集中購買制度」など、内容としては大きく変わっていない。
実現が難しく継続的にチャレンジしているものもあれば、成果が出て継続しているものもある。
衛生健康委員会・医療保障局・NMPAなどの考え方・方針を理解するために、今回このような内容を紹介した。少しでもお役に立てると幸いです。
以上
この記事は各種公開情報・ibg経験等を基に、ibgが内容を作成したものです。