はじめに
2021年11月15日に、国家衛生健康委員会より《国家基本薬物リスト管理弁法(改訂草案)》に関する公開意見募集が発表された。
2015年2月13日に、当時の国家衛生・計画生育委員会から《国家基本薬物リスト管理弁法》が発表されてから、6~7年ぶりの改定となる。
ちなみに今回の改訂草案に対する意見募集期限は、2021年12月14日と設定されている。
2020年頃から修正品目が調整されると言われていた基本薬物リスト(EDL:EssentialDrug List)に関する今回の発表内容を紹介したい。
今回発表された改訂草案より抜粋
【更新頻度】第12条
・原則3年に一度
【調整する品種・品目数を検討する際の要素】第12条
・中国での基本医療衛生サービスニーズや保障レベルの変化
・中国での疾病流行の変化
・医薬品副作用監督測定の評価結果
・医薬品の使用状況・臨床総合評価結果
・上市済み医薬品の医学的・薬剤経済学的な評価結果
・国家基本薬物工作委員会が規定するその他の状況
【現行EDLより外れる医薬品】第13条
・重大な副作用が生じたり、或いは臨床ガイドライン内容の変更により、収載品目として適切でないと評価された品目
・臨床総合評価や薬剤経済学評価を通じて、よりリスクやコスト効率の低い代替品があると判断された品目
・国家基本薬物工作委員会がその他理由により外すと判断した品目
さいごに
上海市内の社区衛生服務中心(基層病院)へ行くと、採用されている医薬品のリストが電光掲示板に表示されている。医薬品の一般名とともに、それが基本薬物リスト収載対象かどうかも表示されており、基層病院におけるEDL収載品の多さに驚かされる。
自社のEDL収載品のプロモーションをCSOへ委託したり、或いはライセンスアウトしたりと、集中購買の常態化に伴い対応を進める外資系企業も出てきている。
EDL更新・VBP対応などを複合的に考慮した対応が行われている状況だ。
以上
この記事は各種公開情報・ibg経験等を基に、ibgが内容を作成したものです。