はじめに
VBPだが、大きく以下2通りが実施されている。
【国家レベルVBP】
GQCE(一致性評価)を通過したジェネリック薬が存在する一般名&剤型が検討対象品目
【地方レベルVBP】
国家レベルVBPの適用範囲に含まれていない医薬品(GQCE品のない一般名&剤型の品目も対象)
こちらは2020年5月までに行われた省VBPを纏めたものだ。この後も、いくつかの省でVBPが行われている。
複数省合同による省VBP
各省によるVBP以外に、複数省が合同でVBPを行う動きも出てきた。(集中購買連盟)
陝西省をトップとする11省医薬品跨省集中購買連盟は、今のところ中国内での対象範囲が最も広い集中購買連盟であり、陝西省・甘粛省・寧夏省・青海省・新疆・新疆建設兵団・湖南・山西・広西・貴州が含まれている。
これ以外にも、四川省等の8省による省際連盟医薬品集中帯量購買も行われている。この連盟には、四川・内モンゴル・山西・遼寧・吉林・黒竜江・海南・西蔵が含まれている。
これまでの地方レベルVBPは省を単位としていたが、陝西大連盟ができて以降、省を跨ぐ帯量購買に関心が集まり、各省にも広がっている。山西省は上記2つの購買連盟に参加しており、今後こういった例が増えてくるかもしれない。
さいごに
4+7(4直轄市+7都市)から始まり、既に国家レベルVBP・地方レベルVBPなどは常態化していると言える。
各地で医薬品の使用状況が異なるため、国家レベルVBPだと省毎に対象品目の使用状況に偏りがあるかも知れないが、それを地方レベルVBPで対応している。また対象区域が限定されていることもあり、地方レベルVBPは監督管理の面で運営されやすいとも言われている。
来年早々に第4回国家レベルVBPが行われるとも言われており、また予想される検討対象品目が11月頃から各種メディアで掲載されている。引続き注視するとともに、中国事業全体のあり方から対応を検討していきたい。
以上
この記事は各種公開情報・ibg経験等を基に、ibgが内容を作成したものです。