Novo Nordisk中国
弊社が購入しているデータベースより、NovoNordisk中国の業績情報をまとめてみた。
【左:売上推移】
・2016~2020年にかけてCAGR 8%で推移
・医院チャネルでの売上比率が約50%であることが特長
【右上:領域別の医院チャネル業績】
・糖尿病治療薬である利拉鲁肽(リラグルチド、製品名ビクトーザ)や希少疾患薬の売上が大幅増
【右下:2製品の医院チャネルでの売上比率】
・利拉鲁肽(リラグルチド、製品名ビクトーザ)は2011年10月に中国で上市。医院チャネルから、基層医療衛生機構や薬局チャネル等での販売を増やしている状況。
NovoNordisk中国だが、組織体制は以下で構成されている。
・糖尿病事業部:営業チーム(8大区)、KeyAccountチーム、基層医療チームで構成
・新興事業部:新製品のプロモーションを担当
・市場部
・商務策略
・研究発展センター
・工場
基層市場に対する取り組み
NovoNordisk中国の取り組みとして以下が挙げられる。
【看護師への教育活動】
・KOLによるリモート形式での学会
・100以上の都市、5000人の看護師をカバー
【県級の基層医師向け教育プラットフォーム】
・専門プラットフォームを通じた、1回あたり15~20人の基層医師に対する治療事例の紹介
【各種APP・メディアの活用】
・丁香園・医学界等を通じた、医師・看護師への学術プロモーション
・优酷・土豆等を通じた、大衆への慢性疾患啓蒙活動
上記ではオンラインでの一般的な学術プロモーション活動を取り上げたが、以下スライドにある通り、全体視点で「デジタル化を行う意義」が検討されている。
さいごに
これまで欧米製薬メーカーの中国現地法人を取り上げてきました。
今後は、台頭する中国新薬メーカーについても紹介していきたいと思います。
以上
この記事は各種公開情報・ibg経験等を基に、ibgが内容を作成したものです。