2022年9月6日に国家医療保障局より、2022年国家医療保険医薬品リスト調整に向けた初歩形式審査結果が発表された。2022年6月29日発表のスケジュールだと8月末までに結果発表される予定だったので、数日遅れた形となった。
【初歩形式審査結果 ※全て一般名の数】
・申請数:490
・形式審査通過数(新規+継続):344
・(新規)形式審査通過数:199 ※うち西洋薬:184、中成薬:15
・(継続)形式審査通過数:145 ※うち西洋薬:110、中成薬:35
2021年は申請数が474、形式審査通過数(新規+継続)が271だったので、今年は共に増えた状況だ。
上記は、2022年度NRDL調整ルール内にある申請条件などをまとめたスライドだ。
新規収載申請で通過した199品目(一般名)は、条件1~5(上記スライド左上)のいずれかを満たしているものだ。
一方、継続収載申請で通過した145品目(一般名)は、条件1~2のいずれかを満たしているものだった。
今回の発表で驚いたのは、製薬メーカーからの申請資料が国家医療保障局のサイトに掲載されている点だ。上記画面の「信息摘要.ppt」をクリックすると、各社の資料をダウンロードすることが可能だ。製薬メーカーの考える参照医薬品も記載されている。各社それぞれにスライドの書き方に特徴はあるが、事前に要求された項目毎に申請内容が公開されている。(基本情報、安全性、経済性、有効性、創新性、公平性)
今回通過した品目だが、今後専門家による薬剤経済性評価や談判/競合入札のプロセスが行われる。
上記スライド左側は、2017年以降の談判における平均下落率などをまとめたものだ。NRDL国家談判も常態化しつつある中、2022年の結果も業界として注視されている。
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